ミニマリストが買って後悔したもの|今の私を作った6つの買い物の失敗

ほどほどミニマルライフ

「これ、欲しい!」

そう思って買ったはずなのに、しばらくすると使わなくなっていたり、見るたびにモヤモヤしてしまう。

そんな買い物、ありませんか?

私はミニマリストになってから、以前よりも「本当に必要なものか」を考えて買うようになりました。

でも、最初から上手に買い物ができていたわけではありません。

振り返ってみると、たくさんの失敗をしてきました。

ブランドバッグ、流行りの服、たくさんのコスメや美容グッズ、便利そうなキッチン用品。

さらには、一戸建てのマイホームまで。

この記事では、私がミニマリストになる前に買って後悔したものを振り返ります。

「こんなに買っていたの?」と思われるかもしれません。

でも、これらの失敗があったからこそ、今の私は「買う前に立ち止まる」ようになりました。

ミニマリストになると買い物に対して思慮を巡らす余裕ができ、自分の買い物の癖が見えてくるようになりました。

失敗した買い物は、無駄ではありません。

「私は何を欲しいと思っていたんだろう?」

「なぜ、これを買ったんだろう?」

そう振り返ることで、今の自分に必要なものが少しずつ見えてきました。

今回は、そんな私の買い物の失敗を6つ紹介します。

ミニマリストが買って後悔したもの① ブランドバッグ

なぜ欲しくなった?

私は学生時代、周りにブランド品を持っている人が多い環境にいました。

自分はブランド品を持っていなかったので、どこか引け目を感じることもあり、「私もブランドバッグを持ってみたい」と思うようになりました。

社会人になってからブランドバッグを買うようになり、ハワイ旅行に行くたびに、旅行の記念としてバッグを買っていました。

当時は、日本よりも海外でブランド品を安く買えたんです。

有名なブランドのバッグを持つと、それだけで少し特別な人になれたような気がして、嬉しかったのを覚えています。

実際に使ってみると?

ブランドバッグは、丈夫で丁寧に作られているものが多いです。

その一方で、素材がしっかりしているぶん重かったり、硬くて物の出し入れがしにくかったり。

私は次第に、軽くて柔らかく、気軽に使えるバッグを選ぶことが多くなりました。

さらに、「汚したくない」「傷をつけたくない」「もったいない」という気持ちもあり、普段使いすることができませんでした。

結局、気合いを入れた場面でしか使わないので、出番は少なくなっていきました。

その後どうした?

使わないバッグはクローゼットの中へ。

買ったときについていた布の袋に大切にしまい、そのまま保管していました。

でも、持っていても使わない。

買取店で査定してもらい、手放しました。

今ならどうする?

今では、ブランド品そのものにはほとんど興味がありません。

振り返ってみると、私はバッグの使いやすさよりも、「ブランドのロゴが欲しかった」のだと思います。

ブランドバッグを持てる、リッチな自分を周りの人に見せたかった。

でも今は、外側を取り繕うことよりも、自分の考え方や大切にしていることを磨いて、人間性を高めるほうが価値があると思っています。

ブランドのロゴに頼らず、自分から発する自信。

それこそが、自分だけのオリジナルのブランドになる。

今は、そんなふうに考えています。

ミニマリストが買って後悔したもの② キッチン用品・家電

なぜ欲しくなった?

ミキサー、ホットサンドメーカー、グレーター、ガーリックプレス、ガラスストロー、ホームベーカリー、電動ミキサー、ケーキナイフ、パン切り包丁、ミニ包丁、カヌレ型。

そのほかにも、フライパンや鍋、サーキュレーター、空気清浄機、加湿器など、たくさんのものを持っていました。

きっかけのひとつは、暮らし系YouTuberの「丁寧な暮らし」への憧れでした。

素敵なキッチンで、専用の道具を使いながら料理をする姿を見て、「私もこんな暮らしがしたい」と思うようになりました。

パンを切るならパン切り包丁。

ケーキを取り分けるならケーキナイフ。

ニンニクを潰すならガーリックプレス。

丁寧な暮らしには、用途ごとに専用の道具が必要だと思っていました。

YouTuberさんの持ち物紹介や、楽天ルームで同じものを買ってワクワクしていました。

もともと雑貨を見るのも好きだったので、お店に立ち寄っては、便利そうなものや可愛いものを衝動的に買うこともありました。

実際に使ってみると?

買った直後は、丁寧な暮らしをする素敵な人に一歩近づけたような気がして、最初は使います。

でも、次第に使わなくなりました。

たとえばガーリックプレス。

ニンニクを潰すのはほんの一瞬なのに、そのために道具を取り出し、使い終わったら洗って、またしまう。

その一連の作業が、だんだん面倒になりました。

ガラスストローやカヌレ型は、結局1回しか使いませんでした。

口コミがよく、お手入れが楽だという理由で購入した加湿器も、期待していたほど部屋の湿度が上がらず、使わなくなりました。

その後どうした?

使わなくなったものの多くは、自分で処分しました。

ホームベーカリー、サーキュレーター、電動ミキサー、加湿器などは、メルカリで必要としてくれる方にお譲りしました。

収納の中で使われることなく眠っていたものたちが、それぞれの場所へ旅立っていく。

そうすると、収納も気持ちもスッキリしました。

今ならどうする?

今の私は、「丁寧な暮らし」よりも、家事がラクになる「シンプルな暮らし」のほうが自分に合っていると感じています。

そして、この失敗を経験したことで、素敵な商品を見ても、

「これ、また使わなくなって手放すことにならないかな?」

と考えるようになりました。

今あるもので代用できるものなら、専用品をわざわざ買うことも少なくなりました。

素敵に見える暮らしと、自分が心地よく暮らせる暮らしは、同じとは限らない。

これは、私が買い物を通して学んだことのひとつです。

ミニマリストが買って後悔したもの③ 寝室のテレビ

ミニマリストがほとんど観ないテレビ

なぜ欲しくなった?

夫は結婚前からテレビが好きで、テレビのタイマー機能を使って寝ていたほどのテレビっ子。

そのため、寝室にテレビがあるのは当然のような感覚で購入しました。

家を建てるときから寝室にテレビを壁掛けできるよう設計してもらい、入居してすぐに設置しました。

買った直後は楽しかった

金曜や土曜の夜、寝室でホラー映画を観てから眠ることにハマっていた時期があります。

だから「寝室にテレビがあってよかった」と思っていました。

ところが、夫が映画の途中で寝てしまうことが増え、次第に寝室で映画を観ることもなくなりました。

今はほとんど使っていない

私はもう数年間、寝室のテレビをつけていません。

週末に夫が洗ったシーツを取り付けるときに観ているのかな?というくらいです。

寝室の壁に黒いテレビがあるのは、少し気になります。

ただ、夫婦共有のものなので、私だけの判断で手放すことはできません。

いつかリビングのテレビを手放してプロジェクターにすることについては、夫も賛成してくれています。

持ち運びできるプロジュクターなら、寝室でも観れるので、寝室のテレビも一緒に処分したいと考えています。

そうすれば、NHK代を払わなくていいので節約になります。

でも、まだテレビは使えるし、プロジェクターもこれからさらに充実してくるかもしれないので、購入は急がず、しばらく今のテレビを使う予定です。

今ならどうする?

今なら、寝室は「寝るための部屋」として、テレビは置かないと思います。

視界に入るものが少ないほうが、私はリラックスできます。

「あるのが当然」と思っているものも、本当に自分たちの暮らしに必要なのか。

そう考えるようになったのも、ミニマリズムを始めてからです。

ミニマリストが買って後悔したもの④ たくさんの洋服

なぜ欲しくなった?

私は以前、流行りの服や安い服をたくさん買っていました。

テレビやSNSで紹介されている服を見ると、とても素敵に見えて、

「私も着たい」

と思う。

流行のものを着ていないとダサいような気がして、流行に敏感でおしゃれな人だと思われたい気持ちもありました。

また、いつも同じような服を着ていると思われたくなくて、いろいろな自分を周りの人に見せるために、服のバリエーションを増やしたかったんです。

買った直後はテンションが上がる

新しい服を買った直後は、もちろん嬉しい。

「早くこれを着て出かけたい」と思ってワクワクします。

でも、その満足感は長く続きませんでした。

流行の服は、そのシーズンには気に入って着ていても、翌シーズンには「もう流行遅れだからダサい」と感じて着なくなる。

「安いから」という理由でバリエーションを増やすために買った服は、そもそもあまり着ないことも多かったです。

大切に着ようという意識も低く、身につけていても、どこか「投げやり感」がありました。

その後どうした?

前シーズンの流行りものになった服は、クローゼットの奥へ。

詰め込まれた服はシワシワになり、当然ますます着る気が失せる。

見て見ぬふりをしていました。

安さを理由に買った服も、部屋着として着ることはあっても、出番はそれほど多くありませんでした。

今ならどうする?

今は、流行よりも自分に合うものを選びたいと思っています。

自分のライフスタイルをもとに、どんな服ならストレスなく着られるのか。

何度も着たいと思えるのはどんな服なのか。

そうやって考えるようになりました。

流行を追いかけるより、自分の定番を持つ。

そのほうが自分らしさが出て、私にとっての本当のおしゃれにつながると思っています。

ミニマリストが買って後悔したもの⑤ たくさんのコスメ・美容用品

なぜ欲しくなった?

以前の私は、たくさんのコスメを持っていました。

アイシャドウは25個ほど。

リップは7個、チークも5個ほど持っていて、シェーディングまでしていました。

話題のコスメやSNSで人気のコスメを見ると、試してみたくなる。

メイクをバッチリ決めれば、自信が持てるような気もしていました。

美容グッズも同じです。

美容スチーマー、カッサ、筋膜ローラー、体幹スリッパなどを買いました。

モデルや女優さんがスチーマーを使っているイメージがあり、「自分磨きのために」と購入。

カッサはヨガの先生が取り入れていた美容法に感化され、筋膜ローラーは流行に乗った感じ。

体幹スリッパは、オシャレなYouTuberが使っているのを楽天ROOMで見つけ、買いやすい価格だったこともあり、「これなら簡単に真似できそう」と購入しました。

買った直後はワクワクする

新しいコスメを使うのはワクワクしました。

美容グッズも、ものが手に入れば、きれいになれるような気がしていました。

スチーマーは実際に使うと癒されますし、少しリッチな気分になれたのも事実です。

ただ、「これを使えばきれいになれる」という期待はどんどん膨らむのに、実際には面倒くささが先に立って、長続きしませんでした。

モデルやインフルエンサー、韓国アイドルと同じコスメを使ってみても、

「なんか違う……」

と思うこともありました。

もちろん、同じものを使えば同じようになれるわけではありません。

それでも当時は、「人気のものを使えば、私もステキになれるはず」と思っていました。

たくさんあることが「豊かさ」だと思っていた

コスメの中には、使用頻度の高いものと、ほとんど使わないものがありました。

合コンや女友達と会うときなど、気合いが入る日は、一番好きなコスメを使っていました。

今思えば、それが私の「一軍」だったのだと思います。

でも当時は、たくさんのコスメの中から、

「今日は何にしよう?」

と選べること自体が豊かさであり、リア充なのだと思っていました。

その後どうした?

使わないものから少しずつ手放していきました。

美容グッズも、収納の中に鎮座したまま、ほとんど動かすことなく月日が流れていきました。

スチーマーは妹と姪が欲しいと言ってくれたので譲り、その他のものは反省も込めて処分しました。

今ならどうする?

今では、基本的に1用途1アイテム。

たくさんの中から選ぶより、お気に入りだけを毎日使うほうが豊かだと感じています。

美容グッズについても、今なら「素敵な人がやっているから」ではなく、

「私はなぜこれを取り入れたいんだろう?」

と考えます。

以前の私は、商品の表面的なメリットだけを見て、安易に取り入れていました。

「これがあると、きれいになれそう」

「これを使えば、素敵な自分になれそう」

そんな気持ちだけで買っていたのだと思います。

でも、「だから私はこれが必要」と、自分自身と結びついていない買い物は、テンションが下がるのも早い。

中途半端な気持ちで取り入れた習慣は、継続が大切なのに続きません。

素敵な人の「形」だけを取り入れるのではなく、なぜ自分が欲しいのかまで掘り下げる。

それが、今の私の買い物には欠かせない考え方になっています。

ミニマリストが買って後悔したもの⑥ マイホーム

ここからは、これまで紹介したものとは少し違う、人生の大きな買い物についてです。

私はマイホームそのものを後悔しているわけではありません。

今でも一戸建てだからこそ感じられる良さがあります。

ただ、ミニマリストになった今だからこそ、「もう少し小さくてもよかったな」と思うことがあります。

なぜマイホームを買った?

私の父は、マイホームを持つことに喜びを感じている人でした。

その影響もあり、私は自然と「結婚したら家を買うもの」と思っていました。

夫にとっても、一戸建てのマイホームを持つことは夢でした。

隣や上階の生活音を気にしなくていいこと。

自宅で車を洗えること。

そんな一戸建てならではの暮らしにも魅力を感じていました。

私は42歳で結婚しました。

私も夫もそれぞれ一人暮らしをしていたので、入籍してから新居が完成するまでの約半年間は、週末だけ会う生活でした。

いわゆる「週末婚」です。

賃貸で新婚生活を始めてからマイホームを購入すると、賃貸用に買ったものをマイホーム用に買い替えることになり、それは無駄だと思ったからです。

そして新築の家が完成すると、そこから私たちの新生活が始まりました。

最初は「自分たちの城」が嬉しかった

完成した家を見たときは、本当に嬉しかったです。

「自分たちの城ができた」という気持ちでいっぱい。

でも、実際に暮らし始めると、

「コンセントの位置をこうすればよかった」

「間取りをこうすればよかった」

「ホシ姫サマの位置を変えればよかった」

など、細かな「こうすればよかった」が次々と出てきました。

家は実際に暮らしてみないと分からないことが、本当にたくさんあります。

夫婦2人には広すぎたかもしれない

私たちは年齢的にも子どもを持つ予定がありませんでした。

本当は平屋がよかったのですが、広い土地が必要になることや、割高になると聞いて2階建てにしました。

2階には夫婦それぞれの部屋を作りましたが、実際にはほとんど使っていません。

夫の部屋は、貴重品や漫画の本棚、バイク用品などを置く倉庫のようになっています。

私の部屋には、個人的な書類を入れたファイルボックスがあるくらい。

ミニマリストの使っていない部屋
使っていない私の部屋
個人で管理している書類ボックスだけ置いています

ミニマリストになって、ものが少なくなった今は、「夫婦2人で、この部屋数と広さは必要なかった」と感じています。

使っていないものがあると気になるように、使っていない部屋があることも気になります。

あのとき、妥協せずに平屋にして、少ない部屋数にしておけば…と考えてしまいます。

大きく、買い直ししづらい大きな買い物だからこそ、後悔する気持ちも大きいです。

今ならどうする?

今なら、ローンの重圧がなく、建物のメンテナンスも必要ない賃貸住宅には魅力を感じます。

でも、私は音に敏感なところがあるので、他人の生活音を気にせず暮らせることは、今でも一戸建ての大きなメリットだと思っています。

他人の音が気になるだけではありません。

「自分が立てている音が、誰かの迷惑になっていないかな」と気にしなくていいことも、私にとっては大切です。

もし、もう一度家を買えるなら。

私は、今よりコンパクトな平屋を選ぶと思います。

ミニマリストになった今の私には、たくさんのものを置くための広い家は必要ありません。

もちろん、家族構成や仕事、趣味、暮らしたい場所によって、必要な家の広さは人それぞれです。

広い家で暮らすことが幸せな人もいるし、庭や部屋の多さを楽しみたい人もいる。

だから、「小さい家が正解」と言いたいわけではありません。

これはあくまで、今の私が感じていること。

そして、家は一度買ったら簡単には買い直せません。

だからこそ、もっと早くミニマリズムに出会っていたら、家を建てる前に「自分たちには本当にどれくらいの広さが必要なんだろう?」と、もっと考えていたかもしれない。

そんなふうに思います。

買って後悔したものを振り返って気づいたこと

こうして振り返ってみると、私はたくさんの買い物をして、たくさんのものを手放してきました。

でも、「買ったものが悪かった」だけではなかったのだと思います。

ブランドバッグを買ったのは、ブランドそのものより「リッチな自分」を見せたかったから。

流行の服を買ったのは、「おしゃれな自分」を見せたかったから。

コスメや美容グッズを買ったのは、「きれいな自分」「自分磨きをする素敵な自分」に近づきたかったから。

キッチン用品を買ったのは、「丁寧な暮らしをする自分」に憧れていたから。

寝室のテレビは、「あるのが当然」と思っていたから。

そしてマイホームは、「結婚したら家を持つもの」という価値観や、夫婦の夢があったから。

どれも、買う理由があり、欲しかったものです。

だから、当時の自分を「無駄遣いをした」と責めるつもりはありません。

実際に使ってみたからこそ、自分には合わないことが分かったものもあります。

そして、手放すときには「せっかく買ったのに」という痛みもありました。

でも、その痛みがあったからこそ、

「次は同じ失敗をしたくない」

と思えるようになりました。

買ったことを後悔した経験も、手放した経験も、今の私の買い物に活かされています。

失敗した買い物が、今の私の買い物ルールを作った

今の私は、欲しいものを見つけても、すぐには買いません。

「本当に欲しい?」

「今の暮らしに必要?」

「人のおすすめで欲しくなっていない?」

「今あるもので代用できない?」

「これを買ったあと、長く使うだろうか?」

と考えて、一度時間を置きます。

以前の私は、素敵なものを見つけると、そのものを手に入れることで「なりたい自分」に近づけるような気がしていました。

でも今は、

「そのものを持った自分」ではなく、
「そのものがなくても、私はどう暮らしたいのか」

を考えるようになりました。

人のおすすめや流行、SNSで見た素敵な暮らしをそのまま真似するのではなく、

「私はなぜ、これが欲しいんだろう?」

と、自分に問いかける。

そうすると、本当に必要なものと、ただ憧れていただけのものが少しずつ分かれてきます。

もちろん、今でも買い物で失敗することはあります。

ミニマリストになったからといって、買い物で一度も間違えなくなるわけではありません。

でも、昔とは違います。

失敗した買い物を振り返ることで、自分が何を大切にしているのかが分かってきたからです。

たくさんの「買ってみたけど、私には合わなかった」という経験が、今の私を作ってくれました。

これからも、買う前に立ち止まって、自分の暮らしに本当に必要なものを選んでいきたいと思います。

そして、買ったものはできるだけ長く、大切に使いたい。

「欲しいから買う」から、「私に必要だから選ぶ」へ。

そんな買い物を、これからも続けていきたいと思っています。