「これ、欲しい!」
そう思ったとき、以前の私は、その気持ちのまますぐに買っていました。
でも、あれほど欲しかったものでも、数か月後には手に入れたときの喜びは薄れ、使わなくなっていたりすることもあります。
ミニマリズムを実践するようになってから、私は欲しいと思ったものをすぐに買わなくなりました。
それは、「物を増やしたくないから」でも、「お金を使いたくないから」でもありません。
自分に合うものを選び、長く大切に使いたいと思うようになったからです。
もちろん、時間をかけて選んでも失敗することはあります。
実際に使ってみないと分からない部分もあるからです。
それでも、買う前にじっくり考え、使ってみて分かったことを次の買い物に活かしていくことで、少しずつ自分に合うものと出会いやすくなっていきます。
そして、お気に入りを長く使うようになれば、次々と買い替えたり、同じようなものを買い直したりすることも減っていく。
私は、そんな買い方が、結果的にお金を貯めることにつながるのだと思っています。
この記事では、私がミニマリズムを実践するなかで身についた、「すぐに買わず、じっくり選ぶ」買い物のルールについてお話しします。
🩶 こんな方におすすめ

- 欲しいと思うと、すぐに買ってしまう
- 買ったときは満足しても、すぐに飽きてしまう
- 買い物の失敗を減らしたい
- 本当に気に入ったものを長く使いたい
- ミニマリストの買い物の考え方を知りたい
- 無理な節約ではなく、結果的に出費を減らしたい
「欲しい」は、自分の気持ちだけとは限らない
私たちは、毎日のようにたくさんの商品や広告に触れています。
テレビやインターネットの広告、SNS、そしてインフルエンサーのおすすめ。
それまで欲しいと思っていなかったものでも、誰かが使っているのを見て、
「これ、いいな」
「私も欲しいかも」
と思うことがあります。
広告やSNSには、もともとあった「欲しい」という気持ちを刺激するだけでなく、今まで欲しいと思っていなかったものまで、「欲しい」という気持ちを生み出す力もあると思います。
もちろん、SNSや誰かのおすすめが悪いわけではありません。
私自身も、誰かが紹介しているものを見て、新しい商品を知ることがあります。
大切なのは、そこで生まれた「欲しい」を、そのまま「買う」につなげないこと。
「人のおすすめで欲しくなったものを、そのまま買っていない?」
一度、そんなふうに自分に聞いてみることも大切だと思っています。
誰かのおすすめがきっかけでも、そこから自分の暮らしに本当に必要なのかを考え、自分なりに調べて選んだのであれば、それは「買わされた買い物」ではありません。
最終的に自分で考え、自分で選んだものになります。
「欲しい」という気持ちについては、以前の記事でも書いています。
物欲とうまく付き合うためには、欲しいと思った瞬間の気持ちを少し離れて見てみることも大切なのかもしれません。
ミニマリストになって身についた「すぐに買わない」習慣
私はミニマリズムを実践するようになってから、欲しいと思ったものをすぐに買わなくなりました。
以前なら、
「便利そうだから」
「安いから」
「あの人のおすすめだから」
と思ってすぐに買っていたものも、一度立ち止まって考えるようになりました。
今では100均の商品でさえ、「安いから、とりあえず買っておこう」ということがほとんどありません。
100円だから失敗してもいい、という考え方ではなく、
「本当に必要?」
「これがあったら私は幸せ?」
と考えてから買うようになりました。
欲しいと思ったものをすぐに買わず、少し時間を置いてみる。
すると、最初はあれほど欲しかったものでも、数日後には気持ちが落ち着いていることがあります。
反対に、時間が経っても、「やっぱり欲しい」と思うものもあります。
すぐに買わないことは、我慢することではありません。
私にとっては、「欲しい」という気持ちを自分発の動機に育てていく期間だと考えています。
私は以前、「無理な節約をしない」という考え方についても書きました。
節約するために我慢するのではなく、自分が納得してお金を使うことを大切にしています。
「欲しい」を熟成させる。調べて、比べて、自分で選ぶ
欲しいと思ってから、実際に買うまでの時間。
私にとって、その時間はただ待つためのものではありません。
口コミを調べたり、似たような商品と比較したり、実際に使っている人の感想を見たりします。
さらに自分が使っている姿を想像したり、手放すことになったときのことまで思いを巡らせます。
そして、
「これは本当に今の自分の暮らしに必要かな?」
「私が欲しいと思っている理由は何だろう?」
と自分に問いかける。
私は、この過程を**「買い物を熟成させる」時間**だと思っています。
料理にも、時間をかけることでおいしくなるものがありますよね。
買い物も同じで、「欲しい!」と思った瞬間にすぐ決めるのではなく、少し時間をかけることで、自分にとって必要なものが見えてくることがあります。
最初はただ「これ、いいな」と思っていただけでも、調べていくうちに、
「私はこの機能が欲しかったんだ」
「これは便利そうだけど、私には必要ないかも」
「こっちのほうが今の暮らしには合っていそう」
と考えが変わることもあります。
比較するときも、誰かにとって一番いいものを探すのではなく、**「私にとっては、どれがいい?」**と考えることが大切だと思っています。
人気の商品でも、自分の暮らしに合うとは限りません。
逆に、あまり話題になっていなくても、自分にとっては使いやすく、長く愛用できるものに出会えることもあります。
きっかけはSNSでもいい。
誰かのおすすめでもいい。
でも、その情報をそのまま受け取るのではなく、一度自分の暮らしに落とし込んで考えてみる。
そうやって時間をかけて選んだものは、
「誰かがおすすめしていたから買ったもの」ではなく、「自分で納得して選んだもの」
になっていきます。
私自身、持っている靴を減らすなかで、本当に自分に合う靴を選ぶことの大切さを感じました。
使ってみて分かったことを、次の買い物に活かす
どれだけ調べて、じっくり考えて選んだとしても、実際に使ってみなければ分からないことがあります。
たとえば洋服なら、私は洗濯してみて「シワになりづらいか」を確認して、最終ジャッジ(笑)。
買う前に素材や口コミを調べても、実際の使い心地までは、やっぱり使ってみないと分かりません。
だから、私は「一度も失敗しない買い物」を目指しているわけではありません。
実際に使ってみて、「思っていたのと違った」「もう少しこうだったらよかった」と感じることもあります。
そんなときは、ただ「失敗した」で終わらせず、なぜ自分には合わなかったのかを考えるようにしています。
もちろん、買ったものが自分には合わず、手放すことになったときは、やっぱり少し痛みがあります。
まだ使えるのに手放すもったいなさもあるし、「せっかくお金を出して買ったのに……」という後悔もあります。
でも、その痛みがあるからこそ、「なぜこれは合わなかったんだろう?」と振り返るきっかけにもなります。
デザインだけを見て選んでしまったのか、使う場面を具体的に考えていなかったのか、それとも、そもそも自分には必要のないものだったのか。
そうやって理由を振り返ってみると、次に買い物をするときのチェックポイントが少しずつ増えていきます。
手放すときに感じた痛みも、自分に合うものを知るための経験として、次の買い物に活かしていく。
そして、使ってみて「ここがもう少しこうだったら」と感じたときには、必要であれば、より自分に合うものへ買い替えることもあります。
これは、ただ物を減らすことを目的にしているなら「買い替えないほうがいい」と思うかもしれません。
でも、私にとってミニマリズムは、物を減らすことが目的ではなく、心地よく暮らすためのもの。
毎日のように使うものなら、ちょっとした不満を我慢し続けるより、自分に合うものに替えたほうが、結果的に長く大切に使えることもあります。
失敗した買い物も、「買わなきゃよかった」で終わらせない。
そこから自分の好みや暮らしに合う条件を知り、次の買い物に活かしていく。
そうやって少しずつ、自分にとっての「これだ!」と思えるものを増やしていけたらと思っています。
物を買い換えることで、暮らしをグレードアップすることについては、こちらの記事に書いています。
まとめ|「納得して選ぶ」ことが、結果的にお金を貯める
お金が貯まるミニマリストの買い物は、ただ我慢して買わないことではありません。
欲しいと思ったものをすぐに買わず、少し時間を置く。
その間に調べたり、比べたり、自分の暮らしに本当に必要かを考えてみる。
そして、実際に使ってみて分かったことを、次の買い物に活かしていく。
そうやって買い物を重ねていくことで、少しずつ、「自分の暮らしにぴったりのもの」が分かってきます。
もちろん、時間をかけて考えても、買い物に失敗することはあります。
でも、「なぜ自分には合わなかったのか」を知ることで、その失敗も次の買い物のヒントになります。
買う前にじっくり考え、使ってみて分かったことを次に活かす。
この繰り返しによって、自分に本当に合ったものと出会える確率は少しずつ高くなっていくのだと思います。
そして、「これだ!」と思えるお気に入りに出会えたら、長く使う。
次々と新しいものを買い替えたり、同じようなものを何度も買い直したりすることも減っていく。
お気に入りを長く使えるようになることで、結果的に全体の出費も減っていきます。
すぐに買わないことは、自分にとって、本当に長く使いたいものを選ぶための時間です。
熟成させるとおいしくなる料理があるように、買い物も、少し時間をかけることで、自分にとってより納得できるものになると考えています。
これからも私は「心地よく暮らすための買い物」をしていきたいと思います。
そうやって少しずつ、「これだ!」と思えるものを増やして、お気に入りを長く使う。
その積み重ねが、心地よい暮らしにつながり、そして結果的に、無駄な出費を減らして、お金を貯めることにもつながっていくのだと思います。
買い物の失敗を減らすことは、物を手放すときの後悔を減らすことにもつながるのかもしれません。






