「もっと物を減らしたい。」
「もっとシンプルに暮らしたい。」
そんな思いから始まった私のミニマルライフも、早いもので数年が経ちました。
物を減らすなかで、「これは心地いい」「これは私には必要ない」と、自分にとって大切なものが少しずつ見えてきた一方で、どこか感覚のまま進んでいた部分もありました。
そんなときに出会ったのが、『フィンランド人が教えるほんとうのシンプル』という一冊です。
もともと私は、北欧の「ヒュッゲ」という考え方に興味がありました。
幸福度の高い国として知られる北欧では、「どんな暮らしを大切にしているのかな。」
北欧のライフスタイルが知りたくなって、少しずつ北欧の暮らしや文化について調べるようになったことが、この本を手に取ったきっかけです。
読み進めるうちに「私が目指したかった暮らしが、ここに書かれている」と感じました。
古いものを大切にすること。
今あるもので工夫すること。
何気ない日常に幸せを見つけること。
自分や家族との時間を大切にすること。
健康が幸せの土台であること。
ページをめくるたびに、「これこれ!」と何度も頷き、まるで自分のなかにあった理想の暮らしを言葉にしてもらえたような気持ちになりました。
今回は、この本を読んで改めて感じた「ほどほどミニマリストの私が大切にしたい暮らし」についてお話ししたいと思います。
この本は、私の理想の暮らしの答え合わせだった
ミニマリストになった頃の私は、「物を減らすこと」が目的になっていた時期もありました。
もちろん、物が減ることで暮らしは整い、家事もラクになります。
でも、ミニマルライフを続けていくうちに、本当に大切なのは物の数ではないことに気づきました。
必要なものだけに囲まれていること。
お気に入りの服を何度も着ること。
休日に夫と公園でのんびり過ごしたり、近所の遊歩道をゆっくり散歩したりすること。
以前はショッピングモールへ行き、買う予定がなくてもいろいろなお店を見て回るのが当たり前でした。
でも今は、目的の買い物を済ませたら、すぐに帰ることがほとんどです。
その代わりに、空を眺めたり、公園で季節を感じたり、家でゆっくりコーヒーを飲んだりする時間の方が、ずっと心が満たされるようになりました。
そんな私の変化を、この本は一つひとつ丁寧に言葉にしてくれていました。
「幸せは、お金を払って手に入れるものだけではない。」
「幸せは、すでに身近なところにある。」
その考え方に触れたとき、「そうそう、私が目指したかったのはこういう暮らしだったんだ」と、心から共感しました。
ミニマリストになり、モノや消費の価値観が変わったのだと改めて実感。
「今私が目指す心地よい暮らしの答え合わせができた。」
私にとって、この本はそんな特別な一冊になりました。
古いものを大切にし、今あるもので工夫する暮らし
この本を読んで、特に心に残ったのが「すぐに新しいものを買わない」という考え方でした。
壊れたらすぐに買い替えるのではなく、修理できないか考えてみる。
新しいものが欲しくなったら、今あるもので工夫できないか考えてみる。
そんな一つひとつの積み重ねが、物を大切にすることにつながっていくのだと感じました。
私はこれまで、「壊れたら買い替えるのは当然」「古くなったら買い替える」という選択しかしていませんでした。
でも、この本を読んでからは、「修理できないかな」「別の使い道はないかな」と、一度立ち止まって考える習慣を身につけたいと思うようになりました。
また、これから新しく迎えるものについても、価格や見た目だけで選ぶのではなく、その商品が生まれた背景や、作り手の想い、長く使えるものかどうかにも目を向けていきたいと思っています。
そうやって選んだものなら、もっと愛着を持って大切に使える気がするからです。
少ない服を大切に着て、必要になったら買い替える

今年、私が目標にしていることがあります。
それは、「今ある服をたくさん着て、ボロボロになったら買い替える」ということです。
もちろん、着心地が悪かったり、着るたびにストレスを感じたりする服なら、無理に我慢する必要はないと思っています。
服が好きな私は、ついつい季節が変わるごとに新しい服が欲しくなってしまいます。
今ある服が急に色褪せて見えるのです。
でも、「まだ着られるのに新しい服が欲しい」という気持ちだけで買い替えることは、できるだけ減らしたい。
流行に左右されるよりも、自分が心地よく着られるスタンダードな服を、長く大切に着る。
ミニマリストになった今も服に関しては試行錯誤中です。
そんな私が「着古してから買うチャレンジ」の決意をこの本でさらに固めることができました。
服についての迷いや葛藤はこちらの記事にまとめています。
モノよりも、自然や何気ない日常に幸せを見つけたい

以前の私は、休日になるとショッピングモールへ出かけて、服やインテリア雑貨やヘアアクセサリーなどを見て回っていました。
もちろん、それも楽しい時間でした。
一目惚れして買い物すれば、手っ取り早く満たされた気持ちになります。
でも今は、公園でのんびり過ごしたり、家でお菓子を作って食べたり、好きな音楽を聴きながら本を読んでゆっくり過ごす時間の方が、心が満たされます。
そして何より夫や家族とのほっこりした時間こそ宝物。
大きな出来事がなくてもいい。
特別なものを買わなくてもいい。
何気ない日常のなかに、小さな幸せを見つけられること。
それこそが、本当の豊かさなのかもしれないと、この本は改めて気づかせてくれました。
お金をかけなくても休日を楽しむ方法についてはこちらの記事で紹介しています。
私が目指したいのは「ほどほどのシンプルな暮らし」
ミニマリストというと、「物をできるだけ持たない人」というイメージを持たれることがあります。
でも、私が目指しているのは、何も持たない暮らしではありません。
お気に入りのものを大切に使うこと。
必要なものだけに囲まれて暮らすこと。
家の中を心地よい空間に整えること。
家族との時間や、自分をいたわる時間を大切にすること。
そして、「もっと欲しい」という気持ちに追われるのではなく、「今あるもので十分幸せ」と思える毎日を重ねていくこと。
『フィンランド人が教えるほんとうのシンプル』は、私に新しい価値観を教えてくれたというより、私が心のどこかで大切にしたいと思っていた暮らしを、やさしく言葉にしてくれた一冊でした。
もし今、
「もっと物を減らしたいけれど、その先にどんな暮らしが待っているのかわからない。」
「物は減ったのに、なぜか心が満たされない。」
「買い物をしても、また次のものが欲しくなってしまう。」
そんな気持ちを抱えている方がいたら、この本はきっと、暮らしを見つめ直すきっかけをくれると思います。
物を減らすことがゴールではなく、その先にある心地よい暮らしを見つけたい。
そんな方に、そっとおすすめしたい一冊です。



